【おしゃれなフランスコメディ】映画〈フレンチ・ディスパッチ〉あらすじと感想

こんにちは、ラッコ(@rakkokkoblog)です。

ウェス・アンダーソン監督の〈フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊〉を観に行ってきました。

〈グランド・ブダペスト・ホテル〉と同監督の作品で、本作もオリジナリティ溢れる世界観が存分に表現されていました。このおしゃれな世界を覗ける幸福感がたまりません。

どこか暗いストーリーとカラフルな色遣いのミスマッチ感までもが素敵な映画。
それぞれのキャラクターも魅力的で、雑誌のような構成が活かされた味のある作品でした。

映画館の大きなスクリーンで観るのもすごくよかったですが、
休日に紅茶やコーヒーを飲みながらまったりと鑑賞するのもおすすめです◎

らっこ

とにかく画面がおしゃれでとってもかわいらしい映画です

こんな方におすすめ 

おしゃれな映画が観たい
独特な世界観に没入したい
遊び心のある楽しい映画が観たい

目次

あらすじ|20世紀フランス、架空の雑誌編集部で繰り広げられる個性溢れるコメディ

物語の舞台は、20世紀フランスの架空の街にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。米国新聞社の支社が発行する雑誌で、アメリカ生まれの名物編集長が集めた一癖も二癖もある才能豊かな記者たちが活躍。国際問題からアート、ファッションから美食に至るまで深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。
ところが、編集長が仕事中に心臓まひで急死、彼の遺言によって廃刊が決まる。果たして、何が飛び出すかわからない編集長の追悼号にして最終号の、思いがけないほどおかしく、思いがけないほど泣けるその全貌とはーー?

公式サイト:searchlightpicturesより引用

映画のポイント|編集長の急死から

架空の雑誌をモチーフにしたお話。まるで実話化のように描かれていますが、
雑誌がいろんな題材でページごとに区切られているのが映画の中でも表現されていて、おおまかに3つのエピソードから構成されています。

1・「確固たる名作(The Concrete Masterpiece)」

1つ目は美術の批評家によって書かれたある絵画に関する記事。
ある美術商が服役中の凶悪犯/モーゼスが描いた天才的な絵画を売り出そうと奮闘します。
女性刑務官/シモーヌとモーゼスの間に生まれる関係性に注目です。

2・「宣言書の改訂(Revisions to a Manifesto)」

2つ目はジャーナリストによって書かれた学生運動に関しての記事。
活発に行われる学生運動の様子を、活動家のリーダー/ゼフィレッリを主人公に、ジャーナリスト/シンダ・クレメンツの目線で描かれます。

3・「警察署長の食事室(The Private Dining Room of the Police Commissioner)」

3つ目は食を愛する記者によって書かれた警察署長が仕事中に食べる軽食に関する記事。
専属シェフをつけるほどの美食家である警察署長に食事会に招待されますが、そこでとある事件が起こります。

どのエピソードも登場人物の魅力が最大限に活かされている素敵なお話ばかり。
ユニークな編集者たちによるフレンチ・ディスパッチ最終号は果たしてどんなものに仕上がったのでしょうか。

感想|魅力的なキャストと唯一無二の映像表現に惹かれる

めっちゃくちゃおしゃれな映画でした。
観た人全員最初の感想はこれなんじゃないかと思うくらい。今まで観てきた映画でおしゃれランキングを作ったら絶対に1位です。

画面の使い方というか場面場面での表現方法が上手で、色遣いもすごくこだわっているのが伝わってきました。カラフルなのにすごく統一感があって終始眼福でした・・・きれいなものを観ているとしあわせな気持ちになりますよね。
こういう背景ひとつひとつにこだわっている映画を絵やアニメじゃなくて実写で作ってしまうのがさらにすごいなあと思いました。実際にあるものや場所を探すの大変だっただろうなあ。

ただそれゆえに映像に集中しすぎると字幕を見逃してしまうという難点がありました。そこは注意ポイントです。(何度かやらかしました)(言葉が聞き取れるくらい英語勉強しといたらよかったって3回くらい思った)(でもおうちに帰ったら忘れてるからしない)

ひとつひとつのお話自体はあまり明るいものではないのですが(編集長の突然死から始まったり服役中の凶悪犯が出てきたりするし)、おしゃれでテンポが良かったからかそれほど重たく感じませんでした。コメディ調なのもあるかもしれませんが観ている側に暗く重たく捉えさせないように作られていたように感じました。すごいね。

もうひとつ特徴的だと思ったのは登場人物がほとんど笑顔を見せなかったところです。(わたしの印象なので違ったらごめんなさい)かといってマイナスな印象を与えられることもなくあれだけひとりひとりを魅力的に描けるのは本当にすごいなあと思いました。外国の方のお顔がなかなかすぐに覚えられないタイプのわたしでも、この映画ではしゅるっと入ってきました。
不自然なようだけど自然に感じられてしまう独特な話し方や動きがかわいらしくてすごく良かったです。

あとは、始まり方が独特でわたしは内容を理解するまでに5分くらい要したので(しっかりしてほしいですね)、事前に公式サイトなどであらすじを把握してから観た方が理解は早いかもしれません。前情報なしに観ても楽しめましたがお時間ある方はぜひ!
でも普通に公式サイト自体がおしゃれでかわいかったので鑑賞後でもいつでも一度訪れてみることをおすすめします。より映画を楽しめる新しい発見があるかもしれません。

まとめ

とにかく画面がずっとおしゃれで、観ていて気分が上がる映画でした。
同監督作品の〈グランド・ブダペスト・ホテル〉も一度観たことがあり、なんとなく雰囲気が似ていたので楽しみにしていたのですが期待通りすごくかわいくてとても楽しめました。
なんだかきれいなものがみたいなあ、という気持ちだけで観に行ってもすごく満足できると思います。

DVDが発売したら購入しようか検討中なのですが、DVDじゃなくてフィルムや紙などの”実物”として残るような媒体で手元に置いておきたい気持ちです。なんて表現したらいいんだろう・・・場面全てのポストカードが販売されたら全て集めてしまいそうな・・・そんな感じです(多分伝わっていない)。
観に行ったのが少し遅かったのでパンフレットを購入できなかったのが少しかなしいラッコです。

以上、今日は〈フレンチ・ディスパッチ〉のあらすじ・感想をまとめてみました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

それでは。

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