こんにちは、ラッコです。
今回は、滋賀県栗東市にあるフランス料理店「ロンロヌマン」さんのディナーに行ってきました!
ずっと気になっていた、職場のグルメな先輩おすすめのお店。
前から行ってみたかったのですが、ちょっとお値段が張るので「ふらっと行く」には勇気が出ず・・・
しかし今回、知人の誕生日という口実ができたので、念願の初訪問です!
それでは早速ご紹介していきます!
美味しいお肉が食べたいならここ!栗東市の”気取らない”フレンチレストラン
栗東市の、どこかのどかな雰囲気が残る道沿いにあるこちらのお店。
周囲には住宅や薬局が立ち並び、生活感のある街並みの中に溶け込むように存在しています。


「フレンチ」と聞くと、なんとなく敷居が高そう・・・と感じる方も多いのではないでしょうか。
ドレスコードがあって、ちょっと背筋を伸ばして入るような格式高いイメージ。
でも、ロンロヌマンさんはそのイメージをいい意味で裏切ってくれます。


お店へは、ドアを開けて正面にある階段を上っていきます。
料理は本格的で細部まで丁寧に作られているのに、お店の雰囲気はとてもあたたかく、肩ひじ張らずに過ごせるのが魅力。
気取らず、それでいて特別感もしっかり味わえる、そんな居心地の良さがあります。

席はカウンター6席のみで完全予約制。
ランチは12時、ディナーは19時での予約が可能です。(時間はずらせる場合もあります!)
食品ロス削減のため、一人での予約は基本受け付けていないとのこと。
他のお客さんの予約があれば一人でも予約ができる可能性があるようなので、一度電話で確認してみるといいかもしれません!

1階は「ブーシュリーロンロヌマン」という自家製シャルキュトリーと銘柄肉の精肉を販売しているお店。こっちもおいしそう・・・
季節ごとに変わる!2種のおまかせディナーコース
メニューは全ておまかせのコースです。
ディナーメニューは2種類。
11,000円(税抜)のコースか、16,000円(税抜)のさらにグレードアップしたコースかを選べます。
ランチメニューは6,000円(税抜)、8,000円(税抜)、11,000円(税抜)の3種類のコースから選べるようです。
飲み物のメニューはアルコールとノンアルコールで分かれています。
ソフトドリンクにはちょっと珍しいジュースもあって、お酒を飲まないひとにも嬉しいラインナップです。




お肉好きにはたまらない!こだわり尽くしの絶品フルコース
この日は、11,000円(税抜)のディナーコースを予約して伺いました!
店内には私たちのほかに、ご夫婦のお客様が一組。
コースはすべてのお客さんが同時にスタートするスタイルなので、遅れる場合は要注意です。


本日のメニューはこんな感じ。
11,000円のコースでもとっても盛りだくさんです。



時期によってメニューは変わるよ!


まず飲み物を頼みます。
初手はジャスミンティーと生ビールで乾杯!
そして待ちに待ったコースがスタート!


まず最初は「アミューズ」。
新玉ねぎのポタージュをムース状に仕立てた、なんとも手の込んだひと品。
グラスの底には、熟成牛の角切りと胡桃、エシャロットが忍ばせてあり、ひと口ごとに異なる食感と香ばしさが広がります。
ムースをひとさじ口に運ぶと、新玉ねぎならではのやさしい甘さがふわっと広がり、口当たりは軽やか。
まるでポタージュを食べているかのような、でも確かにムースという、不思議で面白い感覚です。
下に潜んでいるお肉は、熟成されているとは思えないほどやわらかく、ローストビーフのような食感。
どの素材も喧嘩せず、バランスよくまとまっていて、最初の一皿から期待がぐっと高まります。


続いてサラダとしてやってきたのは、彩り鮮やかな「野菜のテリーヌ」。
ぎゅっと詰まったカラフルな野菜たちに、見た瞬間から心が躍ります。
使われている野菜はなんと16種類!
しかも、それぞれの野菜に合った調理法で、丁寧に別々に火を通しているんだとか。
その手間のかけ方から、素材への深いこだわりが伝わってきます。
さらに驚いたのが、一般的にはゼラチンを使って固めることの多いテリーヌですが、こちらではゼラチンを一切使っておらず、型に入れて押し潰したときの圧力だけで固めているそう。
周囲のオレンジ色のソースは、押し固めた際に染み出た野菜の汁をアレンジしたもの。
そして、鮮やかな緑のオイルには菊菜が使われており、良いアクセントになっています。
野菜そのものの味がしっかりと感じられる繊細なテリーヌで、一口ごとにじっくり味わって食べました・・・!
素材を丁寧に扱い、最大限に活かそうとする想いが伝わってきて、まだ2品目ながら「このお店に来てよかった」としみじみ感じる一品でした。


お次は「シャルキュトリー」。
目を引く赤色のパテ、その正体はなんと“豚の血”を固めたもの。
聞き慣れない方にとっては少し驚かれるかもしれませんが、東南アジアやヨーロッパではよく料理に使われるそうです。
パテの土台になっているのは、スパイスが効いた甘めの焼き菓子(フランスの菓子「パンデピス」)。
仕上げには香ばしいナッツが散らされ、手前には10年もののバルサミコ酢が添えられています。


一口いただくと、想像以上の甘さを感じました。
パテにはフランス産の栗が混ぜ込まれているそうで、肝のような風味をほんのりと残しながら、優しい甘みとふわっとした食感が印象的でした。
全体としてはデザートのような一面もありつつ、どこか異国の文化をそのまま味わっているような感覚。
これまでにない体験ができる、面白みのある一皿でした。



「シャルキュトリー」とはソーセージやハム、パテなどの加工肉のことだよ
お次は、メニューを見て気になっていたステックタルタル。
聞いたことのない料理名で全然想像がつきません。


まず登場したのは炭火焼きセット。


その上には、粗い挽肉のようなものが乗せられます。


その奥で待ち構えるパンや卵黄たち。
一体何が出来上がるのか・・・




待っている最中にオレンジワインと東洋美人茶を注文。
お茶は2〜3煎目までおかわりができるので、たっぷり楽しめます。
そして、表面だけ焼かれた挽肉は、崩されて他の具材たちと混ぜ合わせられ・・・


やってきたのはこちら。
これがステックタルタル・・・!生肉大好きなわたしにとって、テンションが爆上がりする最高なビジュアル。
最初に炭火で香ばしく焼かれていたハンバーグのようなかたまり。
実はこれ、千葉県産「椎名牛」肩肉のたたきを刻んだものに、蓮根の角切りを加えたものなのだそう。
表面が焼けたところで崩し、赤玉ねぎや卵黄などと一緒に混ぜ合わせて提供されます。
まずはおすすめされた通り、上のお肉をそのまま半分食べます。
一口目から衝撃的な美味しさで、どれだけでも食べられそう・・・
お肉の旨みがぎゅっと詰まっていて、蓮根や赤玉ねぎの食感も楽しい。
残り半分はパンと大葉を添えて。
大葉の爽やかさが加わることで全体がぐっと軽やかになり、パンとの相性も抜群。
最後の一口まで幸せを感じられる、まさに感動の一品でした。


次は、「木の芽のソーセージ」。
先ほどの炭火でソーセージが焼かれていきます。


途中で加わった椎茸。かなりのビッグサイズです。


焼き目がついてきてとってもおいしそう・・・


そしてやってきたのがこちら。見てください、この肉厚な椎茸とプリっとしたソーセージ!
上に乗っているのは香り高い花山椒。


ソーセージを切るとじゅわっと肉汁が溢れます。
使われているのは岩手県産「岩中豚」。噛みしめるほどに広がる豚肉の旨みに、木の芽の爽やかな香りが絶妙なアクセントを添えてくれます。
椎茸は、焼く前に豚肉の出汁に漬け込んでいるそう。
これでもかというほど出汁をたっぷり吸った椎茸は、まさに旨味のかたまり。
ジューシーで奥行きのある味わいがたまらなく、これまた印象に残る一皿でした。


続いて登場したのは、「ホワイトアスパラガス」。
「アスパラガスだけで一品として成り立つの?」という疑念は一瞬で吹き飛びました。
これまで見たアスパラガスの中で一番大きくて、もはや迫力すら感じます。


メニューには“フランス・ロワール産”とありましたが、この日はドイツ産のものを使用しているそう。
皮をむいたあと、その皮と一緒に茹でてから一度冷ますことで、皮の風味がアスパラ全体に戻るように仕上げているのだとか。
仕上げには、「東京エックス」という品種の豚を6ヶ月熟成させた自家製のサラミを削ってふんわりトッピング。
アスパラ自体は驚くほどやわらかく、まるで上質な温野菜をいただいているような、ほっとする美味しさがあります。
ソースをたっぷり絡めていただくと、想像以上のボリューム感と満足感。
シンプルだからこそ、素材の良さと丁寧な調理がしっかり伝わってくる一皿でした。


そして、いよいよステーキの登場です。
実はアスパラが出てくる前から炭火で焼かれていました。


使用されているのは「かめのこ」という部位。
和えられているソースは、アミガサタケというきのこを使ったクリームソースです。
お肉が主役のお店では、塩などでシンプルに仕上げることが多い印象だったので、この組み合わせには正直少し驚きました。
ですが、ひと口食べた瞬間、その驚きは納得に変わりました。
「こんなにクリームソースとお肉が合うなんて!」と、思わず声が出そうになるほどのおいしさ。
アミガサタケの旨味がソースにしっかりと溶け込んでいて、お肉と一緒に食べることでさらに奥行きのある味わいになります。
そして何より印象的だったのが、お肉のやわらかさ。
脂が控えめで軽やかなので、コースの終盤でも重たく感じることなく、最後までおいしく楽しめました。


そして、メニューを見たときからずっと気になっていた「サンドイッチ」。
コース料理でサンドイッチが登場するなんて、なかなか珍しいですよね。
さすがにレタスやハムを挟んだようなシンプルなものではないだろうとは思っていたのですが、実際に運ばれてきたのは想像をはるかに超えるスペシャルなサンドイッチ。
分厚すぎる牛カツがドンと挟まっていて、ビジュアルの時点でもう優勝です。
正直、この時点でわたしはけっこうお腹いっぱいでした。笑(普段からよく食べるほうなのにくやしい)
とはいえ、サンドイッチはお持ち帰りもできると伺いつつ、「これはできれば温かいうちに食べたい!」と思い、しっかりいただくことにしました。



冷めてもやわらかくておいしいみたいなので、少食の方は無理せず持ち帰るのが◎


サンドイッチは、一人ひとつずつ紙で包んで手渡してくれます。
パンはかなり薄めで、中身はほぼお肉。見た目からしてインパクト大です。
そして一口かじった瞬間、そのやわらかさにびっくり。
この見た目で、こんなにやわらかいなんて…!お世辞なしで、本当に力を入れなくてもスッと噛み切れます。
お肉の火入れも絶妙で、ソースの量も完璧。
これはもう、間違いなく出来立てで味わうべき一品です。
もしお腹に少しでも余裕があるなら、ぜひその場で温かいうちに食べてみてください。
(今ブログを執筆しながら、セルフ飯テロを食らっています・・・泣)


そして、最後はお楽しみのデザート。
登場したのは、焼いたクレープをオレンジソースで煮詰めた一品です。




仕上げは目の前で行ってくれるスタイルで、見ているだけでもわくわく。
添えられているのは、自家製のバニラアイス。
ほんのり黄みがかった色合いが食欲をそそります。
クレープはもちもちで、オレンジの爽やかな酸味がしっかり効いていてとてもおいしい。
温かいクレープと冷たいアイスの組み合わせが絶妙で、最後の一皿まで満足感のある素敵な締めくくりでした!
誕生日や記念日ディナーにおすすめ!肉料理は絶品
今回は滋賀県栗東市にあるお肉がメインのフレンチ「ロンロヌマン」さんをご紹介しました!
どのお皿からも丁寧な仕事と食材への愛情が感じられ、最初から最後まで大満足のディナーコースでした。
すべてのメニューが期待を遥かに超えるおいしさで、絶対にまた来たい!と素直に感じるお店です。
時期に内容も変わるみたいなので、次はどんな料理に出会えるのか、今から楽しみです!
滋賀県内で、誕生日や記念日のお祝いをしたい方には本当にとってもおすすめです。
一皿一皿の量も多くて、お値段以上の価値があるお店だと思います。



滋賀県草津市にある姉妹店「ロンロガレージ」さんもおすすめ!
こちらはもう少しカジュアルでお手頃だよ
ここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは!
店舗概要
店名 | ロンロヌマン |
所在地 | 〒520-3037 滋賀県栗東市北中小路420-5 2階 JR栗東駅より徒歩7分 |
駐車場 | 4台 |
TEL | 070-4551-6102 |
営業時間 | ランチ 12:00〜、ディナー 19:00〜 ※完全予約制(1日6名限定) ※状況により時間をずらせる場合もあります(要問い合わせ) |
定休日 | 月曜日+不定休 |
予約 | tablecheck、一休 |
公式 | 「ロンロヌマン」公式Instagram 「ロンロヌマン」公式ホームページ |
コメント