映画「ケース39」あらすじと感想【少女リリーは何者なのか】【若干ネタバレあり】

こんにちは、ラッコ(@rakkokkoblog)です。

今回はNetflixにて配信中の「ケース39」をご紹介します。

こんな方におすすめ

・重たすぎない軽めのホラーが好き
・驚かされるだけでなく感情移入もできるようなストーリーが好き
・観ていてしんどくなるような残酷な描写は苦手

目次

基本情報

題名   ▷ ケース39 (原題:Case39)

公開年  ▶︎ 2009年

監督   ▷ クリスチャン・アルバート

キャスト ▶︎ レニー・ゼルヴィガー(エミリー・ジェンキンス)
       ジョデル・フェルランド(リリー/リリス・サリヴァン)
       ブラッドレイ・クーパー(ダグラス・J・エームズ)
       イアン・マクシェーン(マイク・バーノン)

あらすじ

ソーシャルワーカーとして働き、38件もの事例を担当している主人公・エミリー。39件目の事例として両親から虐待を受けている疑いがある10歳の少女・リリーを担当することに。
彼女の家を訪れ、両親と面談を行うが明らかに様子がおかしいリリーの両親。リリーの身を案じたエミリーは、両親のいない場所でリリーに接触し自らの電話番号を書いた紙を渡す。
ある夜リリーからエミリーへ電話があり、急いで家へ向かうとなんと両親がリリーをオーブンに閉じ込めて焼き殺そうとしていた。間一髪のところでリリーを救い出すことに成功し、両親は逮捕された。
虐待を受けていることが明らかになったリリーは無事に保護され施設へ入ることになるが、エミリーに懐いた様子のリリーは「エミリーと一緒に暮らしたい」と言う。
最初は断っていたエミリーだったが、リリーに寄り添いたいという優しさから里親になり一緒に住むことを決断する。
しかし、二人での暮らしが始まって以降エミリーの周囲の人々が次々と不可解な死を遂げていく。調査をしていくうちにリリーが関わっている可能性が高いことが分かり、真実を突き止めようとするエミリーだったが・・・・・

映画のポイント

一番の注目ポイントは、リリーを演じる子役ジョデル・フェルランドの演技です。

当時11、12歳のジョデル・フェルランドですが、表情の作り方から話し方まで大人顔負けの演技力・・・。

目が大きくお顔が整っているが故にどこかミステリアスな雰囲気があり、リリーの役柄にもすごくピッタリでした。
表情の切り替えが本当に上手で、映画のストーリーにより引き込まれます。

感想

ネタバレなし感想

ストーリーの展開や登場人物の行動を楽しむような若干ミステリー寄りのホラー、という感じでした。
観るに耐えないような残酷な表現はないので、そこら辺は安心して観られます。

ホラーなのでそりゃそうですけど終始暗くてダークな雰囲気で、あんまりここが一番盛り上がるシーンですよ!っていう場面はなかったように感じます。なので、「夏休みだし友達と一緒にホラー映画見ちゃうぜ!」というようなワイワイ盛り上がりたいときに観るにはあまり向かないかも。

外国の俳優さんの顔が覚えられない代表のわたしとしては、登場人物が少なくストーリーもわかりやすかったのであれこれ考えず楽に観られる映画でした。

少し前の映画っていうのもあって、CGなどが使われている場面は「あっ、CGだなあ」って分かりますね。そう考えると今の映画ってCGでも映像に溶け込んでいて現実との違いがわからないくらいリアルになっていますよね。時代の進歩ってすごい。

印象的だった登場人物は、リリーと言いたいところですがエミリーも負けていませんでした。リリーという出会ったばかりの血の繋がらない少女のために上の人たちを説得して里親として名乗り出るシーンや、犯人の目星がついた後の「自分がどうにかしないと!」と言わんばかりの思い切った行動力など、主人公の優しさや芯の強さが分かる場面は観ていて応援したくなります。

結局犯人って何がどうなっていて何者だったの?という少し腑に落ちない部分もありましたが、そこは私たちの想像力で補っていきましょう。きっとそういうことですね。

ハチがうじゃうじゃ出てくるシーンがあるので、集合体恐怖症の方は少々ご注意いただいた方がいいかもしれません。

以下少々ネタバレあり感想

前情報全くなしで観始めたのですが、リリーの両親がかなり暗い雰囲気で絶対悪い人たちじゃん!というはちゃめちゃに怪しい見た目をしていたので、「徐々に虐待の真相を暴いていって最終子供が助かってハッピーエンド系のお話かな〜〜」と思っていたら全然違いました。

最初はか弱そうなイメージすらあったリリーが、だんだん本性を見せ周りの人たちを殺していきますが、同じ人物とは思えないくらい表情や話し方が変わります。あれだけ振り幅のある演技を違和感なくやってのける子役の子が本当に上手いなあと思いました。

悪魔が取り憑いてるとはいえ、リリーの能力が高すぎて一人勝ち感がすごかったです。その人が怖いと感じているものを幻覚として見せられるなんて人の力では防ぎようがないじゃんと思ってしまいました。

相手に対して恐怖心を抱かないことがポイントになっていましたが、最後あの状況で怖がらないエミリーがすごすぎました。最終一人でやりきったのは本当に強すぎる。
自分なりの芯があって思いやりもあるエミリーに、ソーシャルワーカーという職はすごく向いているんだろうなあと思いました。

幼い少女が実は・・・っていう展開といえば「エスター」を連想する方も多いのではないかと思うのですが、似たような要素があるとどうしても比べてしまいますよね。公開時期も同じくらいのようなので当時からいろいろ比較されていそう。
ケース39もおもしろかったのですが、ストーリーの完成度や衝撃としてはエスターの方が個人的には好きだなあと感じました。

めっちゃおもしろい!というほどではありませんでしたが、普通に楽しめました。

まとめ

リリーの演技力を押しすぎた気がしますが、いかがでしたでしょうか。

あのなんともいえない不気味さや裏になにかありそうな気がしちゃう雰囲気は誰にでも出せるものではないと思うので、本当にホラー映画にすごく向いている女優さんだなあと感心しました。

登場人物が少なくストーリーもわかりやすいので、「ホラー映画でも観るか〜〜」という軽めのテンションで観始めてもついていけるような映画だと思います。

気になった方はぜひ。

それでは。

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