【ネタバレなし】Netflix映画〈呪詛〉あらすじと感想【誰もが恐怖する理由】

こんにちは、ラッコ(@rakkokkoblog)です。

2022/7/8よりNetflixにて公開されたケヴィン・コー(柯孟融)監督の〈呪詛〉を鑑賞しました。

台湾最凶ホラーとして話題になっている本作。実際に起きた事件が元になっており、アジアンホラーならではの宗教やその土地の風習を題材にしています。作り込まれたストーリーが尾を引く怖さで、最後にはあなたも’’巻き込まれる’’こと間違いなしです。

何の気なしに観始めたのを後悔するぐらい恐ろしい映画でした。
これから視聴される方は強い覚悟を持ってどうぞ。
(一人で鑑賞して恐怖に耐えられなくなった方はぜひわたしのブログへ帰ってきてください・・・この怖さを共有しましょう・・・)

らっこ

怖さレベルMAXなのでホラーに耐性がある方のみのご視聴をおすすめします!

こんな方におすすめ

じめじめした暗い雰囲気のホラー映画が好き
・心の底から思いっきり恐怖を味わいたい
感情移入ができるストーリー重視のホラーが好き

目次

あらすじ

かつてある宗教施設で禁忌を破り、呪いを受けたリー・ルオナン。そして6年後、あの時の呪いが今度は自分の娘に降りかかったと知り、必死で我が子を守ろうとするが…。

Netflix公式サイトより引用

映画のポイント

台湾史上最も怖いとされている本作ですが、とある村で信仰されている宗教が物語の要となっています。

1・謎の呪文

映画の冒頭から幾度となく出てくる謎の言葉。主人公のリー・ルオナンは「この呪文を唱えてほしい、もしくは心の中で思ってほしい」と視聴者に向けて語りかけます。
言葉の意味は明かされないまま進んでいく物語。なぜわたしたちまで唱える必要があるのか・・・
なんとなく意味を想像しながら観ていましたが、真実を知ってゾッとすること間違いなしです。

2・主人公が犯した禁忌

かつて主人公は、恋人とその恋人の弟と3人で超常現象を題材にしたチャンネルを運営していました。
恋人とその弟の祖父が住む村ではとある宗教が信仰されており、その儀式を体験しに取材の一環で訪れる3人。
村の中で絶対に入ってはいけないとされている地下道に、好奇心を抑えきれなかった3人は扉を壊して立ち入ってしまいます。
主人公たちのカメラに抑えられた地下道の映像には果たして何が映っているのか。この村で信仰されている宗教とは一体何だったのか・・・

3・母親の愛

自分が受けた呪いの影響を恐れ、安全を確保するために一度は娘を里子に出した主人公。しかし、6年の時を経て今度はあの時の呪いが娘に降りかかったことを知り、再度娘を引き取り一緒に暮らすことに決めます。
「天井にいる悪者を下へ降ろしてほしい」と主人公に頼んだり、他の人には聞こえない声に従い屋上へ行ったりと、まるで何かが見えている様子の娘。
我が子を守るためにあの手この手で必死に行動する主人公ですが、その間にもどんどん呪いの力は増していきます。
主人公は娘を呪いから守り切ることができるのでしょうか。助かってほしい・・・と思いながら観ていましたが、最後にとんでもないどんでん返しをくらいます。

感想

「台湾史上最も怖い」と言われているだけあって本当にものすごく怖かったです。

監督は日本のホラー映画を参考にしたそうで、よくある過激な海外ホラーとはまた違った、単純な驚きだけでなく感情の奥底から揺さぶられるような恐怖がありました。2ちゃんねるで流行った都市伝説のお話を読んでいる感覚と少し似ている気がします。

相手が銃やナイフなどの武器を持った敵であれば、どうにかこうにか人が力を合わせたらやっつけられるんじゃないかという兆しが見えたりすると思うのですが、呪いという不可解な力の前では人間は無力です。どうすることもできなくて逃げ場もない中どんな結末を迎えるのか、終始緊張しながら鑑賞しました。

映画全体としては、今現在と6年前とで時系列が行き来していく作りになっています。現在呪いのせいで主人公たちの身に何が起きているのかを描きつつ徐々に6年前に主人公が犯した禁忌が明かされていくのですが、このじわじわどろどろと進んでいくことでだんだんと視聴者を恐怖へと陥れていく感じにまんまと飲み込まれます。


ひとつひとつの描写だけではなく、映画全体の流れに関しても全て、いかに観ている人に恐怖を感じさせられるかを考えて作られていたように感じます。カメラを通じて主人公が視聴者に向けて語りかけてくる場面が多くあるため、映画の中での出来事がなぜか他人事だとは思えず、より没入感を味わうことができました。

そしてこの映画、観ていて安心できる場面が一切ないのです。わかりやすいびっくりポイントはもちろんいくつもあるのですが、それ以外の主人公たちの日常生活を描いた場面ですら常に薄暗く何かが起きそうな雰囲気が漂っていて、落ち着いて観ることができた瞬間が一度もありませんでした。

この映画がこれだけたくさんの人々に恐怖を与えている理由「物語の終わり方」だとわたしは思います。ストーリーとしては、なるほどなという感じでまだ救いようがあるエンディングで幕を閉じたのですが、また別の意味で後味がめちゃめちゃ悪いです。

海外ホラーで出てくるようなすごく強そうな怪物とかチェーンソーを振り回して追いかけてくるような巨人とかってちゃんと架空の登場人物として捉えられるのですが、呪詛に出てくるような宗教関連の呪いって日本人は特に自分の身にも起きうるような気がしてしまうので本当にタチが悪いですね(褒め言葉)。わたしのようなホラー耐性レベル:中くらいの方は、鑑賞後に「これはフィクションだ」といかに自分の気分を切り替えられるかはすごく大事です。

まとめ

ひたすら怖いことしか伝えられなかった気がするのですがいかがでしたでしょうか・・・

ホラー映画を観てもちっともびくともしない強靭な方以外は家族や友人と一緒に観ることをおすすめします。

今までいろいろホラー系の映画は観てきましたが、呪詛に関しては観終わった後も数日引きずるくらい本当怖かったです。小学生のとき、父が観ていたリングのワンシーンを不意に見てしまったとき以来の感覚です。

気になっている方はぜひ一度は観てみることをおすすめします。
そして「怖すぎ!もう二度とみるか!」という感情をわたしと共有しましょう・・・

それでは。

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